2013年11月20日水曜日

みなさまへ




日頃、わたしたちの仕事を応援してくださってありがとうございます。
今年の秋でkoroがスタートして3年という月日が流れ、多くの方々に出会い、仕事の内容も徐々に変化をしてきました。

お互い全く知り合いでもなかった二人が、『福祉施設からうまれる手作業のかたちが好きだ』というだけの思いで、このユニットはスタートし、ここまでなんとか続けてこられたのも、一緒に仕事をしてくれている施設さん、商品を購入してくれているお客さま、取引先の店舗さま、いつも気にかけてくれている家族や友人、その他にも、わたしたちを応援してくれている多くの方々のちからがあってこそだと深く感謝しております。

さて、このたび中嶋が出産の準備その後の育児のため、11月いっぱいでkoroの仕事から離れることとなりました。そのため、今後は小林がひとりですべての業務を行います。これまで二人で行っていた業務をひとりで請け負うにあたり、いろいろと支障がでることもあるかもしれませんが、精一杯努めたいと思いますので、変わらずお付き合いいただきたいと思います。

ひとりでの業務にはなりますが、様々な方向から工夫をし、今後一層、作品の販売・展覧会の開催・商品開発・販売・サポート事業等、koroとしてできる限りのことに取り組んでいくつもりです。

今年9月に開催した展示会で、4年目の始まりに際して、
「個人的な思いから、社会的な役割へ」という言葉を掲げさせてもらいました。
これからは「koro」というひとつの格をより深い部分で形成していくことに力を注いでいきたいと思います。進むのみ。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

                                  koro小林あかね



*以下、中嶋より。

この度、koroの一員として活動してきましたが、11月をもちまして出産のため一旦koroの活動を離れることとなりました。
koroを始めて、3年が過ぎたのですが、個人的にこの3年を振り返ると本当にたくさんの方たちと出会え、多くの方たちと一緒にお仕事させて頂き、多くの方たちに支えて頂きながら、ここまできたのだと感じています。
そして、始めた当初思っても見なかったほど、多くの方が関心を持って関わって下さった事が今のkoroを作ってきたのだと思います。
私は「福祉」と呼ばれる世界が好きでこの仕事を始めました。
この仕事を始めて、「福祉」という世界を、今まで見てきた方向からだけではなく、色んな角度から見ることで、より近く、より大切な世界になってきていることを感じています。
そう感じられるのも今までお世話になった方々のおかげです。
まさかこのような形で、一旦自分がkoroを離れることになるとは思ってもおらず、今だ実感が湧かない部分もありますが、皆様とのご縁を感謝すると同時に、しばらくは自分の元に来てくれたおなかの子との縁を大切に出産と育児に専念したいと思います。
まだどのような形か分からないですが、また皆様と一緒にお仕事や何かできる日を楽しみにしております。
今まで大変お世話になり、ありがとうございました。
また復帰する際には、どうぞよろしくお願い致します。
                                koro 中嶋 梨沙 
                                
                              2013.11.20











2013年10月17日木曜日

神林美樹・内山俊幸/ふたり展





「ずっとこのふたりの展覧会がやりたかったんだ」と言って私たちに展覧会開催の協力を求めてくれた職員さんがいます。

声をかけていただいたことがとても嬉しくて、はりきってお手伝いしております。

福祉施設では、たくさんの作品を生み出しても、きちんとよいかたちで発表する場がない。と、ずっと保管されたまま何年も経ってしまう。そんなことも多々あります。

そう、「保管」されているのです。
いつかくるかもしれない発表の場を待っている作品たちがあるのです。

この展覧会は、ふたりの利用者さんの創作活動とその興味深い発想を、10数年見続けてきたひとりの職員さんの、純粋に「多くの人に観てほしい」という「発表の場」を求めた結果です。もちろん、販売もします。

3日だけの開催ですが、是非是非是非見に来てください!!
在店している時もありますので、たくさんの方々の感想を聞かせていただけたらと思います。

そして、お知り合いの方々に伝えていただけると、大変嬉しいです
どうぞ、よろしくお願いします。

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「神林美樹・内山俊幸/ふたり展」
11月1日(金)、2日(土)、4日(月)
10:00−20:00
北書店 
新潟市中央区医学町2番町10−1ダイヤパレス医学町1F

神林さんと内山さんは、それぞれ福祉施設といわれる場所に通い作業をしたり、絵を描いたり、廃材を組み合わせて不思議なものを作ったりしています。妖怪好きの神林と心優しい内山さんの、果てしなく広がるふたりの世界を純粋に楽しんでいただけたらと思います。

主催/社会福祉法人更生慈仁会 青末ワークス・麦っ子ワークス
企画協力/koro

*会場には駐車場がありません。お車でお越しの方はお近くのコインパーキングをお使いください。



2013年10月15日火曜日

福祉の店パレット オリジナル商品開発サポート事業

今年もまた始まりました!(春からね!)
福祉の店パレット新潟店さんがてがける「オリジナル商品開発サポート事業」。

昨年度の様子はこちらから。→http://ko-ro.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

この事業では、福祉の店パレットさんでの販売を中心に販売をしていく商品づくりを行っていきます。

今年度は、新規で1件、昨年度からの継続4件、計5件の施設さんの商品をサポートさせていただきます。

サポート対象施設さんは以下の通りです。
<新規サポート>
・ワークセンター日和山(米粉プレッツェル)
<継続サポート>
・福祉事業所ハーモニー(ごませんべいギフト)
・ワークセンターふぁみりー(米粉パン)
・福祉事業所青山ファクトリー(クイリングつきギフトセット)
・地域活動支援センター陽廣園(ロウのフラワーベース)


春からゆっくりペースで進めております。
そろそろエンジンが暖まったところで、加速の準備です。

さて、まずは新規でサポートのワークセンター日和山さん。

米粉のプレッツェルの商品開発に取り組んでいます。
パソコン関係が得意な職員さんがいるとのことで、パッケージのデザインなんかも自分たちでサクサクとこなしていきます。またデザイナーさんのお力も借りるとか。

私たちが日和山さんと取り組むべきところは、開発の先に待つ「売る」というところだと思っています。現在、日和山さんでは、試験的にパッケージを作成し販売をしてみているということ。


継続サポートの4施設さんに関して、私たちも仕入れて宣伝販売し、お客様の意見を施設さんへバック。パレットさんでも売り上げ上々のものもちらほら、といった感じだそうです。


「売る」ということ。


昨年度、なかなか辿り着けなかった部分、今年は早めに試していけるといいなと思っています。

この事業の経過については、このkoro diaryに挙げていきます。(がんばります)




2013年9月6日金曜日

ウェルごはんの会、やります!



ずっとやってみたいことがありました。

福祉施設で生産・加工している食品を使って、パーティーを開きたい。

「おいしいね」「たのしいね」と言って過ごす時間に、福祉施設で作られているものの丁寧で誠実なエネルギーが流れる。大好きな現場で生まれたものを、より楽しめる方法を探る。そんなパーティーを開きたいと思ってきました。

福祉ショップやマーケットやネットで見つけた美味しそうなものを、事務所でのお昼御飯などでちょこちょこ味見。全国見渡すと結構あるんですね、食品って。

展示会をきっかけに、やってみたかったことを実現させてみようと、よいしょ!っと企画しました。

題して「ウェル(welfare/福祉)ごはんの会」。
きっとこの会は楽しいはずだ!!

この会のお手伝いをいただくのは、今をときめく売れっ子ケータリングチームDAIDOCOさん。これから打合せを進めてイメージを深めていくぞー。

この企画は、今後続けて行っていきたいと考えています。(ウェルおやつの会とかも・・夢は膨らむ・・・)

記念すべき1回目のウェルごはんの会、是非ご参加ください!!


写真は梨の里さんの桃のコンポートづくりの風景です。
このコンポートもデザートなんかにいいなー。

このイベントは満席のため受付を終了しました。
koro展関連イベント*その1「ウェルごはんの会」
福祉施設では、手工芸の他にも食品も多く製造しています。しかし、良質ながらまだまだその存在が知られていないという商品がたくさんあります。尊敬する福祉のものづくりの現場から生産された食品を、もっともっと楽しみたい!と思い、福祉施設で作られている食品を素材に、プロの料理人とメニューを考えビュッフェ形式でご提供する、welfare(福祉)+ごはん「ウェルごはんの会」を企画しました。
素材にまつわる話、福祉のものづくりの話、koroのこと、お料理を楽しみながら、知らなかった世界を知る、そんな豊かな時間を一緒に過ごしませんか。
お料理の他、お飲物(アルコール含む)などもご用意しております。
お誘い合わせのうえご予約ください。お待ちしております。

【日にち】9月25日(水)
【時間】19:00〜21:00(18:45開場)
【会場】三方舎 新潟県新潟市秋葉区新津本町3丁目3-12
【会費】お一人3,500円
【定員】20名(予約制)

【お申し込み方法】
メール、FAX、電話にて受け付けます。名前、お電話番号、参加人数」をお知らせください。
◎メール koro.orok☆gmail.com(☆→@)
◎fax 025−333−0486
◎電話 070−5456−3845(必ず出れるわけではないので出なかった場合、ご用件を留守電にお願いします。折り返しご連絡致します。)

【申し込み締め切り】定員になり次第締め切らせていただきます。
【協力】Catering & Food Design Lab DAIDOCO   http://daidoco.net/

koro展のお知らせ


だいぶご無沙汰してしまったblog。

バタバタとした日々が少し落ち着いたので、これから頑張ってupしていきたいと思います。というのも、今月21日から始まります展示会へ向けて、相当な文章を書いてみようと思っています。うっとうしいくらい、説明してみようと思っています。そこから何か掴めるかな。

今回の展示会はgalleryとshopの2空間の展開を考えています。懐深い三方舎さんのおかげで、これだけ自由にやらせてもらえる。ありがたいですね。
galleryは小林、shopは中嶋。分担してとりかかっております。がんばれ、私達。

写真は、糸のこ名人、はまちゃん。展示計画を考えるべく色々写真を探していたら、いました。

koroがスタートして3年、ほんとうにたくさんの方々のおかげで、なんとか続けています。3年間という短い時間でやってきたことを見直して、また次へ進めたらいいなぁと思います。

是非、秋の風吹かれて、新津までお越し下さい。


「koro展」


2013年9月21日(土)〜29(日)
10:00〜18:00
三方舎書斎gallery新潟県新潟市秋葉区新津本町3丁目3-12
※会期中、koro在舎

ご縁があって、新潟市秋葉区新津にある書斎ギャラリー三方舎(http://www.sps-i.jp/)さんにて、展示会を開催させていただくこととなりました。2011年3月のF/styleさん以来の展示会です。秋の始まりに、是非おでかけください。

<展示会のこと>
koroがスタートしてこの秋で3年の月日が経とうとしています。この3年の間に、ずいぶんと状況が変わり、見える景色も大きく変化してきました。福祉のものづくりをもっと知ってもらいたい。そんな単純で純粋な思いは、これからもっともっと変化と発展を求められていくように思います。「個人的な思い」から「社会的な役割」へ。
今、少しずつ伸びてきた枝はまた新たな枝が伸びようとしています。ここからの数年でまたその幹が太くなり、新たな枝が伸びていく。4年目の始まりに、今伸び始めようとしている枝の行く先を見届けようと思います。

今回は、これまでの仕事の成果であるアートとプロダクトを全て展示するgalleryと、その出口であるshopの二つの空間による展開を行います。また、関連イベントも企画しました。この機会に是非ご参加ください。
















2013年7月22日月曜日

PONPONナイトカーニバル@新潟駅南口
















20日(土)に開催された、PONPONナイトカーニバル!!

とても楽しい楽しいイベントでした。
夜に遊ぶっていいですよね。
お客さんもビール片手にぶらぶらお買い物。
おいしいもの、たのしいもの、ミラーボールのきらきら。
授産品読本も配布させていただきました!
とてもとてもいい空間でした。

来ていただいたみなさん、お会いできてよかったです。
ありがとうございました!

ビールを飲みたい気持ちをぐっとこらえていたところ,友人よりノンアルをいただきました!いつも出前アートでお世話になっている施設の職員さんより、おいしいクレープを差し入れでいただきました!皆様、感謝。

このイベント、「のんぴーりサックス」(https://www.facebook.com/nonpirisakkusu)さんという新潟市西区にある福祉作業所さん主催でした。のんぴーりサックスさんでは、ぽんぽんこんにゃくというこんにゃくを製造、販売されています。

職員さん、元気があって若くて、エネルギッシュ!
とてもちからをもらいました。
また開催されるといいですね。

鳩ボンボンの箱パッケージで使用させていただいている紙を製造している、「わかばの家」さんも出店されていました。とてもかわいいキャンドルや雑貨が並んでいましたよー。



どんどん、福祉施設のものづくりは発展していっているなーと感じました。
まぁ、まったくかわらないものもあるんだけど。

でも、ひとつの時代の変化のときにあるような気がしています。

(小林)


授産品読本/サヲリョーシカ






平成24年度新潟県魅力ある商品づくり事業で生まれた「サヲリョーシカ」の販売が先週末、スタートしました。

この商品を企画してくれたのは新潟市にある服屋さん「モロッコ」の鈴木康司さんと友子さん。

ワークセンターほほえみさんで織られた生地の中でも、わりときっちり織られた、でも柔らかい、細かい目の生地を使用して作られています。

このかたち、モロッコさんにしか引けない線(パターンというのかな?)だなぁとしみじみ思います。そういうこだわりの仕事や独特のセンスとほほえみさんの手仕事があわさって、とてもすばらしい商品がうまれました。

モロッコさんとのやり取りの中で、素材やひとやデザインなど、商品を取り巻くものに対しての敬意というか、真剣な姿勢というのかな、そういうピンッとした空気感というのはとても学ぶことが多かったように思います。

ほほえみさんで織られた生地たちが、また違う温度や風にさらされて魅力を増していく。
「サヲリョーシカ」にはとても深い魅力が秘められています。

今後koroが販売させてもらうこともあるかもしれませんが、通常モロッコさんでお取り扱いいただいていますので、是非実物をご覧になってみてください!!

お値段がとてもお買い求め易い設定になっています。
詳しくはモロッコさんのblogにて!!


モロッコ
〒951-8065
新潟県新潟市中央区東堀通3番町471
TEL&FAX : 025-222-9116
E-mail : enjoy_morocco@ybb.ne.jp
営業時間:PM12:00〜PM7:00
定休日:火曜日、水曜日 













2013年7月19日金曜日

きなせ家さんとの仕事について



きなせ家さんで製造している糸紐を巻いて、「きなせ家の糸玉」という名前で販売をさせてもらっています。

きなせ家さんは五泉(ごせん)市という町にある、福祉施設です。

新潟市の私達の事務所から車で約40分。
阿賀野川(あがのがわ)という川の土手の横の道を走って向かいます。

今日は空の色も、緑の色も、空気も、暑かったけどくっきりとしていて気持ちよかった。




五泉市はニット製造で有名な土地。

きなせ家さんではニット工場から出る残った糸を引き取り、再生してマットを編み自主製品として販売しています。

koroとしては、配色やサイズを指定してマットを編んでもらうという企画を提案させていただいたこともありましたが、話がなかなかうまくまとまらない。

きなせ家さんにとっても、「めんどくさいこという人たちがきたなぁ・・・」と随分困らせたこともたびたび。(今でも少し)

そう、頼まれてもいないのに私達から尋ねて行って「こんなことできますか?」「あんなことできますか?」なんてやんややんや言われたら、なんか嫌になる。

って言っても、お金の絡む話なんですけどね。
工賃向上につながる話なんですけどね。
まず私達が「信頼」「信用」されていなかった。ていうのが何よりだとは思うけれど、
「企画を持ち込んで商品にしていく」というのはなかなか難しかった。(今でも難しい)


そこで、紐はたくさん製造できるということ、計って巻く仕事は多くの人が携われる仕事、ということを踏まえて、糸紐を素材として販売することを提案し、今に至る訳です。

きなせ家さんとのお付き合いは、2年半程。koroをスタートしたときからお世話になっています。これまでに色々と意見や見解、思いの違いなど、多々ありまして、話し合いの場を設けていただいたりしたこともありました。けど、それはあたりまえのこと。
その都度話し合って、変わらず定期的に仕入れさせていただいています。



専用の機械を使って、リリアン状に編まれて紐になります。
大きな玉からいいと思う物を数種類選ばせていただいて、
それを、利用者の方が指定のグラムに計って丸めるという作業をしてくれています。


途中で糸が飛び出ていないか、検品しながらの作業。
皆さん、黙々と取り組んでくれています。

丸めた状態で納品してもらい、koroで巻き巻き作業・タグ付けをして販売しています。
この巻き巻き作業、今のところきなせ家さんでは難しいとのことで、下の写真のような状態で納品をしてもらっています。

いつか、その作業までお願いできるといいなぁと思いつつ、一度にたくさんのお願いは無理なので、徐々に、他の施設さんにもお願いできたらなぁと考えて1年以上経ちました。
結局自分たちでやってます。(笑)恊働ですね。



私達が求めていくことと、施設側のキャパ。
この二つには大きな溝があります。間違いなくあります。
この2年間、その溝の深さにずいぶん頭を使ってきました。

福祉施設にとってお金になるだけが全てではない。
でも、それを言ってしまったら、福祉の枠を越えて人と交わっていけない。
しかし、ほんとうに、福祉の枠を越えて人と交わる、商売する必要があるのでしょうか?
波風立てないように、立てないように、それはどうして?
福祉施設がものを作って売る意味ってなんだろう?

そんなことをずっと堂々巡りで考えているのですが、思いがけず、初心を思い出す出来事がありました。

きなせ家さんは2階立ての建物で、2階はいつも糸紐を買いに行く場所。主に私達は2階にしか出入りしておらず、1階の職員さんや利用者さんには挨拶する程度。

わかり易く言うと、1階の利用者さんは障害が重いというか、作業がたくさんうまくできない方々、2階の利用者さんはある程度作業をこなすことが出来る方々がいます。

玄関が1階にあるので、いつも笑顔で手を振ってくれる利用者さんに挨拶をして出ようとしたとき、職員さんが何か作っているものを持ってきて、「見てもらっていいですか?」と糸で作ったボンボンを木の枝にぶら下げたオーナメントを見せてくれました。

そして、素材についてや、バランスについてなど、言えることはほんの少ししかありません。だけど、ささやかなその会話の中から、職員さんたちは考えて汲み取って、「それならみんなでできるかもしれない」と、利用者さんとどう関わって商品をつくるかを考えて行く。

それだけで嬉しかった。

ヘアゴムにしたり、その活用方法を考えているとのこと。
「とにかく巻くことはできるんです」と。切り揃えるのは職員さんだという。
よかったらどうぞ!とふたつぼんぼんをいただいちゃいました。



そして、このビーズ。
「とにかく通すことは出来るんです」と。加工は職員さんの仕事。
とても小さな小さなビーズがたくさん通されています。




色紙をたくさんたくさん丸めて、絵を作っていたりもします。
これが日中の作業。仕事です。
来る度に季節によって変わっていきます。
この丸める作業をしていた利用者さん、いい顔していたなぁ。



なんにもできないわけじゃない。
ただ、なにをしたらいいのか。
どう活かしたらいいのか。

そう、こういう作業能力を「すくいあげたい」と思ったんだった。
今日声をかけてくれた職員さんだって、「もっと良くするにはどうしたらいいのか」とか「これでいいとは思っていない」と思うから、なんとなく出入りしている私達を気にかけてくれていた。そして、声をかけてくれた。

アドリブでいいアイディアも思いつかなかった私に、笑顔で「ありがとうございます!」と言ってくれた職員さん。恐縮だ。

ほんの10分もないくらいの時間の立ち話的な感じ。
だけど、こういう「ちょっと聞いて」ということが現場の職員さんのやる気を少しでもすくうことになるのかもしれない。

救うのではない。
手のひらをつかって水をすくうように、現場に生まれたやる気やアイディアが流れていかないように「すくう」のだ。
そしてすくったそれを、誰かに「ほら、みて!」と言いたい。
で、「お!いいね」と言ってもらいたい。
そのために、よくみえる方法を考える。
それは、光の加減かもしれないし、状況かもしれない。


そういう仕事がしたかった。


思い出せてよかった。
今日のぼんぼんやビーズのことは「なにか思いついたら連絡します」と言って帰ってきた。無期限の宿題。


ちょっと前に、「コトノネ」という雑誌の編集長さんにお会いしたとき、

様々な話の中で、

「施設さんとの会話の中ですぐに答えが出せないときは宿題にして帰ってくる。
もちろんそこにはコーディネータ料は発生しない。だけど、考える。」と言った私達は、

「そこで金貰えんのに、なんで、そんな金にならんことを請け負うんや?」と聞かれて、

ちゃんと答えられなかった。


私達が施設側に宿題の答を無料で渡したことが、違う所からきちんと帰ってくる方法を考えればよい。

線でしかなかったイメージが、少し変形して円になりつつある。



(小林)

2013年7月18日木曜日

新規取扱い店舗さま/mano creare@横浜

6月に横浜みなとみらいにオープンした、MARK IS(http://www.mec-markis.jp/mm/)という大型商業施設に出店している手芸店「mano creare/マーノクレアール」さんにてお取り扱いいただいています。このMARK ISという施設、とーても大きそうで、新潟のあのアウトドアメーカーsnow peakさんも出店されているみたいです。

*mano creare みなとみらい店 →http://www.manocreare.com/shop_detail.html?shop_id=3496


お取り扱いいただいている商品は、

・点字封筒+点字ポチ袋
・きなせ家の糸玉
・ほほえみボタン
・鳩ボンボン

で、この度、担当者の方から「こんな風に販売させていただいてますよー」というメールと写真をいただいたので掲載させていただきました。
ご丁寧にありがとうございます。

説明が必要な商品ばかりで、どんな人たちがどう作っているのかの情報もディスプレイにいれていただきました。
離れた土地で、自分たちが説明できなくても、こうして伝えようとしてくださる人々がいて、ようやくここまでこれたかな。

施設の代弁を私達が、私達の代弁を店舗さんが、それぞれの役割の中で丁寧にモノがまわっていく、そんな流れが少しずつ増えてきました。

「説明」がもっとシンプルになっていけるように、それはそれは考えて工夫していかなくちゃなーとしみじみ思っている次第です。

なかなか横浜まで伺えず・・・
でもいつか行くぞー!横浜ヘー!







あー、とっても楽しそう。
素材がたくさん集まる手芸店ってほんとにわくわくします。

きなせ家の糸玉が好評とのこと。
とても丁寧にディスプレイされていて、嬉しい限りです。
商品たちもきっと緊張していることでしょう。
(がんばれ、みんな!)

関東方面にお住まいの方、横浜へ遊びに行くよーという方、是非MARK IS 3階にある「mano creare」さんへ!!


横浜市西区みなとみらい3-5-1 MARK IS みなとみらい3F
045-681-2100
月~木10:00~20:00 金土日祝10:00~21:00




2013年7月15日月曜日

【お知らせ】ハチミツの出張古道具と新潟のモノ市


koroスタート当初からお世話になっている「ハチミツ」さんが、京都・恵文社さんにて展示会とのことで、わたしたちの商品も連れて行ってくれる!!とのことです。

とても嬉しい。

イベントに出店すると、「koroさんの商品、ハチミツさんで買いました。」と言ってくださるかたがほんとうに多い。

刺繍の商品なんかは私達が説明しようとすると「知ってます、知ってます」と言ってくださるかたも結構いて、その大半はハチミツさんのお客さまだったりします。

その光景に会う度に、店長の赤塚さんが、ほんとうにほんとうに丁寧に私達の商品を紹介してくださっているのだなぁとしみじみありがたい気持ちになるのです。

「施設のものづくり」と「koroの企画・販売」だけでは何も始まらない。
その先の「販売店のちから」をもってようやくお客さまへ届く。
いかに販売店の方にうまく代弁していただけるか、そこにも私達がきめ細やかに仕事をしなければいけないポイントがある。

「売る場」「売ってもらう場」の重要性をひしひしと感じています。

ハチミツさんの店内には古い道具が生き生きとしていて、とっても楽しい!と思わせる空間です。細胞で呼吸をするような店内の空気。

古道具と福祉プロダクト、何か通じるものがあります。
未だはっきりわかりませんが。



今回は、「点字封筒+点字ポチ袋」と「いずみ福祉園の刺繍」の2点を中心に他にも持っていっていただく予定でいます。

ハチミツさんの古道具と新潟のモノということで、

イベントでよくお見かけする、素敵服や小物を作るオガワトモコさん。
すごくかっこいいデザインのはんこ屋さん、本間印舗さん。
夢のような作品を作るカトレア草舎さん。
コーヒーに似合う焼き菓子が美味しいスズキ食堂車さん。

この方々の商品と共に、参加させていただきます。


新潟を離れて、こうして商品を見てもらえる、知ってもらえる機会をいただけることはとてもありがたいですね。

京都はいつ行ってもいい土地。
旅行で行くよ!という方、住んでるよ!という方、じゃぁ行こうかな!という方、
是非是非恵文社さんまで足をお運びください。


「ハチミツ出張古道具と新潟のモノ市」
2013年8月3日(土)〜16(金)
10:00〜22:00(最終日は18:00まで)
恵文社一乗寺店 生活館
京都市左京区一乗寺払殿町10




2013年7月2日火曜日

トリコラージュ@松葉屋家具店/長野・その2

「蔵を丸ごと使ってもいいですよ。」

と神様のようなお言葉をいただいたので、こんな機会はなかなかないぞっ。とばかりに、これまでやってみたかった、ギャラリーを提案企画させていただきました。

なかなか新潟に帰ってきてから掴めなかったチャンス。

いくつか作品も販売できてよかったです。お買いあげいただいた皆さま、ありがとうございました。各施設さん、作者さんにこれからご報告にいきますよ。

さて、とてもたくさんの方に観ていただき、「すてきだね」「おもしろいね」と言ってもらえる。まずなによりそれが嬉しかったです。

準備段階で、ほんとうにわくわく!!したのです。
いいなぁと思う作品が集まってきて、どんどん元気がわいてくるのです。
自分の細胞がぶわぁっと開く、そんな瞬間を何度も感じました。

やっぱり、なにより、心から好きだ。
福祉の現場から生まれる作品が好きだ。

「作品を買う」とは、大変ハードルが高い。と皆が口々に言います。
「飾る」ということのハードルが高いのだろうけど、もっとそこらへん提案できるといいなぁと思っています。作品は飾るだけではない。愛でよう。

「芸術はお金にならない」
そんな価値観はどっかいってしまった。

求めている人へ、求めているものを。
生活と作品が結びつくしかけを。

次の課題ができました。感謝。

(小林)