2012年9月20日木曜日

サポート事業記録@陽廣園

廃材のロウソクを使って新しい商品の開発に取り組みたい、という陽廣園さん。
必要器具等を揃え、試作を開始したとのことで、伺ってきました。

気持ちのよい風が入り込んでくる作業室で、3名の方が作業されていました。
今日は利用者さんが少なかったようです。

葉っぱのかたちに切り取られた板にヤスリをかける作業や、銅線のビニールをはがす作業をされていましたよ。

作業名が書かれた看板がいいですね。線当番!!








いくつものヤスリを使ってけずる姿は職人のようでした。
そして、ノートにびっしり書かれた仕事の工程やこつ!!
これ、なんだか素敵でした。
「企業秘密ですか?」と聞いたら、「それならそう書きますよ。」と言われました。

さて、気になっていた2階のフロア。今日はこちらで試作を行うとのこと。
登ってみたかったんです、私たち。




今まで制作してきたのはミツロウキャンドルでしたが、
原価が高い・・・などの理由で、葬儀場からでるロウソクを使用して製品を作りたいとのこと。ミツロウ、いい素材なんだけどなぁ。と思いつつ、この廃材ロウソクもなんだか面白い素材ではあります。(ミツロウとは全く違う性質ですが・・)

葬儀場で使用されたロウソクには空気がたくさん入れてあって、このロウソクを削って溶かして成形しても半分以下くらいになるそうです。



このロウソクを使ってオーナメントを作ろうと試作をされていました。
当初クリスマスに販売できるといいなーとおっしゃってましたが、
間に合うかなー。






摘んできた植物なども入れたい!
ミツロウのバラもいれてみよう!
(利用者さんでバラの成形が出来る方がいるとのことです。すごい!!)
花びらのかたちもきれいね!





小林もバラ作り、やらせてもらいました。
上手にできて満足。


1階ではメンズが作業をし、2階では女子会。

私たちも楽しくなってきて、色々と参加させていただきました。
(横から偉そうに支持して失礼しました。)
中嶋に至っては、ロウと組み合わせてみたいと思って、沖縄の珊瑚を持参。
型にロウを流し込んで入れてもらいました!!



今後も試作を重ねていくとのこと。
ロウを使った作業、なんだかとても楽しかったです。

あと、今回は間に合わなかったのですが、ドライフルーツなども入れてみたいとのことで、ドライフルーツメーカーなるものが導入されていました!!



うーん、どんな展開になるのでしょうか??
楽しみです。


昨日、今日と試作を始めた施設さんに訪問して強く感じたことは、
「つくる」ということに慣れていくことがまず必要だな、ということでした。

なんでもやってみる。
とにかく手を動かす。
ネタを探し続ける。
楽しいことに集中する。

身体と感覚が「つくる」体制になっていないと、やっぱり世界が狭まくなる。
からだがこわばっていると指がうまく動かない。
思い通りにいかないとテンション下がる。

リラックスすること。
なんでもやってまえ精神。
この目とこの身体で全てを確かめてやる。

そんな気持ちが膨らむと次ぎに行けるのかな。
ダンスなんかしてから試作に取り組むなんてどうかな、と本気で思った次第です。


「つくる」という行為は奥深いですね。










サポート事業記録@ワークセンターふぁみりー

米粉ドーナツに続いて、米粉パン製造を検討中の「ワークセンターふぁみりー」さん。

まず基本のパン作りを学ぼうと、調理師専門学校の先生に来ていただくとのことで、私たちものぞきに行ってきました。

私たちが伺ったときには焼き上がるというところで、伺うなり試食させていただくというちょっとずうずうしいタイミング!いいとこどりでした。


ふぁみりーさんは、今年の5月より菓子製造を本格的に始めたとのことで、厨房のオーブンやパントリーはぴかぴか!!

これからやるぞー!という雰囲気に溢れています。


本日は1名の利用者さんと2名の職員さんがパン作りを学ばれていました。

お昼ご飯も押せ押せでがんばっていたとか。ご苦労様です。












一般的な食パンとバターロールをベースに、生地の成形の違いによる仕上がりの差や、オーブンとの相性、食感や味、などなど、単純にみえて実際作ってみると気づくことは多いですね。

成形が思いのほか難しかった,,,との感想を聞きました。


さて、ここからまた試作を重ねて、最終的にどんなパンを目指すのか考えなければいけません。

当初考えていた「米粉100%」は現実的にちょっと難しいのではないか、という意見があがりました。

米粉の性質により固くなるなど、ちょっとくせもののようです。



ふぁみりーさんのパン作りは今スタートしたばかりです。

今、とても重要なときだと思っています。

パン製造を仕事としている施設はたくさんあるし、パン屋さんだって数えきれない程たくさんあって、その中できっちり売上げをあげて工賃アップに繋げていくことを目標とするならば、

目指す方向、どんな味のパンを作りたいのか、何にこだわるのか、具体的に思い描くことがとても大切だと思っています。

考えて、思い描いて、決めて行くのは大変な作業です。

でも、今やらねばならないこと。

試行錯誤、手を動かして、創造力を膨らませて、最初の一歩をいい方向へ踏み出せるといいなぁ。


当初、パッケージ及び販路のところでのコーディネートの予定でしたが、もう少し違う角度からの視点が必要かな。


ということで、これから!!これから!!
ここからどう積み重ねてゆくのか楽しみですね。


ということで、パン作り経験(パン屋さん勤務経験)あるかた、募集!!とのことですよ。少しお手伝い頂ける方がいたらいいなーとのことです。
興味ある方、もしくはご紹介頂ける方、是非ふぁみりーさんまで。

ワークセンターふぁみりー
新潟市西区山田2517番地9
025−233−6722












2012年9月13日木曜日

ハチスオフィス

「事務所をもとう」と決めたのはたぶん一年前くらい。

色んなタイミングと出会いが重なってkoroが始まって、

中嶋家の2階に夜遅くまで作業場が広がり、

中嶋家の旦那は自宅に奥さんがいるのに食事にありつけなかったり、

小林家の6畳一間がカオスになったり。

「どこで仕事されているんですか?」の質問に、

社会的信用の必要性を感じたり。

「出勤したい」

そんな思いも強くなり、

あれこれ物件を探したり、聞いたり、みたりして、

ようやく今年の7月の上旬に、物件を借りました。

新潟市の中心部にあるぼろっとした長屋の一部分。

家賃は安いけど、結構手をいれないといけない物件。

物件を見にきたときは、鍵が壊れているとの理由で、窓から入りました。

そして、土足で見学しました。

クモの巣にひっかかりました。

2年も使っていないその空間は、埃っぽくじめっとして暗かった。

普通の女子なら速攻やめるであろう、この物件。

でも、決めちゃった。

そして、しばらく一緒に物件探しをしていた設計屋の田中くんとシェアすることにしました。

設計のご用命は、田中洋人建築設計室まで。



そんなこんなで、借りて2ヶ月。

まだできていません!

敵は思ったよりも手強かった・・・。

古い物件のゆがみ具合に悩まされ、

仕事をしながら仕事場を作るという、わけのわからない状況に息をきらし、

それでも、自分たちの城を、時間がかかってもなんとかいい仕事場を。

との思いで、現在も工事進行中です。

2階部分の工事をしながら、1階部分に海の家風な作業スペースを作り、

なんとかこの場所で仕事を始めています。

使っていくことでみえてくることもあるな、と。



先日、このまだ完成していないこのオフィスに名前がつきました。

『ハチスオフィス』

この物件の裏に植物をたくさん育てているおじさんが、

ある日「むくげ」の鉢を4鉢くれました。

「むくげ」を調べてみると「ハチス」という別名があると書かれていました。

いい響き。

で、仕事場なので、働きもののハチの巣みたいなイメージもついていいね、と。

以下、中嶋のfacebookからの引用です。

響き重視。裏のおじさんがムクゲの鉢をくれたのがきっかけでムクゲの別名が『ハチス』なのです。そして蜂の巣的に働き者の蜂になりたいってのと、たくさんの穴をこれからたくさんの人たちと埋めていきたいとか、裏のおじさんとの繋がりのように繋がりを大切にしたいとか、もうカッチャカチャないっぱいの意味が含まれているはずです!!

ということで、ハチスオフィス、よろしくね。

壁塗りやりたい人、お掃除好きな人、随時募集中です。

来年の春には完成パーティーしたい。