最初の打ち合わせは、そんな季節でした。
色々な思いやアイディアをまとめて、ようやく始動。
この事業は、『新潟県社会福祉協議会(以下:社協)が主体となって運営している福祉の店「パレット」に加盟している福祉施設を対象に、自主製品の開発・向上をコーディネーター派遣のもとサポートする。』というもので、食品部門と手工芸部門の2分野で各2施設が選ばれました。
「パレット」というお店はユニゾンプラザの1階にあり、福祉施設で作られている製品を集めたお店で、私たちは(主におやつを買いに)よくお買い物に行きますが、ほんとはもっと、福祉なんてしらなーい、とか、障がい者の人たちって日々何してるの?とかそんな感じの人たちもふらーっと行ってお買い物する店だったらいいのになぁと思っています。
なので、この事業をきっかけに新たにわくわくするような商品を作ってもらって、たくさん宣伝して今まで知らなかった人にも足を運んでもらえたらいいなと思っています。
さて、話は戻って・・・対象施設さんを決定するにあたり、社協さんがまとめてくださった資料の中には、多くの施設さんが抱える製品作りの問題点、希望、野望、働く方々のこと、お金のこと、などなど、たくさんの想いがありました。
私たちはこうして出てきた想いを整理整頓する役割なのかな。
去る8月上旬、2日間に渡り、社協の担当の方と私たちで顔合わせを兼ねて各施設さんへ訪問してきました。これから3月までお付き合いさせていただく施設さんを少しだけご紹介。
◎手工芸部門
まずは「青山ファクトリー」さん。
新潟市西区の閑静な住宅街の中にあって、クッキーやパン、メッセージカードなどの自主製品製造、部品解体や箱折などの受託作業をされています。
これまで制作してきたポストカードやメッセージカード、クッキーなどを含めて新しい製品作りを希望されているとのこと。シュレッダーの紙をくるくる巻いた紙がなんだかとても興味深かったので二人で盛り上がっちゃったら、ちょっとした宿題を渡されました。
さて、お次は、これまた西区にあります「地域活動支援センター陽廣園」さん。
いつも横を通る度に気になっていたところでした。
とてもいい感じの建物の中でお仕事をされているようです。いいなぁ。
以前から「パレット」さんでみつろうキャンドルの販売をされているのを見て、パッケージがとても奇麗だったので、どなたかセンスのある職員さんがおられるのかなーなんて気になっていたところでした。
この事業では、新たに廃材のろうそくを使用した商品開発を考えているとのことです。
やりたいことがはっきりしてらっしゃるので、あとは用具を揃えて試作を作るのみ!!
だそうです。楽しみです。
◎食品部門
さて、またもや西区にあります「ワークセンターふぁみりー」さん。
まさかのよく通る道より少し入ったところにありました。
米粉を使ったドーナツを製造されています。今後はパンにも挑戦したいとのことです。
ふぁみりーさんは、材料にこだわりを持っていらっしゃるそうで、ドーナツのレシピもマクロビオティックを実践されている方からアドバイスをいただいているそうです。
今回は今後の方向性についてお伺いし、私たちとしては「どこにどう売るか」というところのコーディネートとなりそうです。
余談ですが、パッケージには切りやすいように三角の切り込みが手作業で入れてありました。こういう細かい工夫にはぐっときますね。しかし、残念ながら、その工夫活きず、違う切り口からパッケージを開けました。
最後は、東区にあります「地域活動支援センター石山」さん。
大好物のごませんべいや地元の素材を使ったジャムなどの食品製造のイメージが強かったのですが、絵を描いたり、手工芸的なこともたくさんしておられるようです。
米粉カステラにも挑戦したいとのことです。
koroとしては主にパッケージデザインでのコーディネートとなりそうです。
そこで・・・利用者さんの描いた絵等を使えないかとのことで、ほんとうにたくさんの絵を見せていただきました。中にはパソコンを使って描かれている方もいて、もう興味津々です!!社協さんをほったらかして、絵をみることに没頭してしまいました。石山の担当職員さんのガッツ、絵を大切に保管している職員さんに、脱帽です。
ということで、これから来春3月まで、以上の施設さんと共に商品開発を行います。
あー、楽しみだなー。
koroがスタートし2年。
色んな場所で色んなものが作られて、たくさんの愛情が渦巻いていて、みんなほんとうに一生懸命で、今回のこういう機会を与えていただき、またあらたなものつくりの現場へ行けるということは、とても嬉しい。
自分たち自身も磨き続けて、春までアイディアを振り絞っていこうと思います。
がんばるぞっ。
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石山さんにて発見した絵。 |